米メディア「ジ・アスレチック」は13日、メジャー移籍を目指す広島の鈴木誠也外野手(27)の独占インタビュー記事を掲載した。

鈴木誠は昨年11月22日にポスティングシステムの申請手続きを行い、30日間の交渉期間がスタート。しかし、MLBは同12月2日にロックアウトに突入し、移籍市場が凍結。球団と選手間の交渉が一切できなくなり、交渉期間も中断となった。

先行きが不透明な中、米メディアでは鈴木誠が日本にとどまる可能性もあると報じられた。しかし、本人はインタビューで「両サイドが合意するまで待つしかない」(記事内では通訳を通した英語のコメント)と、交渉再開を待つ意向を明かした。「個人的に設定した期限はない。日本ではロックアウトを経験することがなかったから、当初は心配もあった。しかし、いつかは(ロックアウトが)終わるというポジティブな気持ちを持つことで、前向きになれている」と話した。

同記事によれば10~12球団が鈴木誠とオンラインで交渉を行ったという。鈴木誠は「まだとても迷っている。多くの球団が印象に残ったので毎日眠れない」とも話している。また、メジャーから広島に復帰した黒田博樹投手にエンゼルスのトラウト外野手の映像を見せられ、メジャーへの憧れが芽生えたことも紹介されている。

なお、同記事では元同僚で現在は広島の駐在スカウトを務めるブラッド・エルドレッド氏(41)のコメントも紹介。「センターや逆方向、どこへでも打球を打てる。大きくて強いフィジカルを持っていて(過酷な日程にも)耐えられるはず。個人的な思い入れもあるが、獲得できた球団はラッキーだろう」と話した。