カージナルスのアダム・ウェインライト投手(40)とヤディエル・モリーナ捕手(39)が、バッテリーとしてメジャー単独トップとなる通算203勝目を挙げ、喜びのコメントを残した。MLB公式サイトが伝えた。

ウェインライトは6回3安打5三振2失点と好投し、今季4勝目(3敗)を挙げた。モリーナは「6番捕手」でスタメン出場し、1回に2点適時打、5回に2ランを放った。3打数2安打4打点と、ウェインライトを強力援護した。

バッテリーで203勝は、ウォーレン・スパーンとデル・クランドールが記録した202勝を抜いて単独最多。モリーナは「私にとって、勝利が全て。そして今夜、私たちがこのような記録を達成できたことは本当に素晴らしい」とコメント。ウェインライトは、「私たちは完全に忘れていたんだけど、オリ(オリバー・マーモル監督)が階段を上ってきて教えてくれて、『そうなんだ、クールだね』って感じだった。そしたら、みんながチェリー・コークとアーモンドミルクのシャワーで祝ってくれた」と語った。

マーモル監督は大量リードを得て迎えた9回表に、アルバート・プホルス内野手(42)を“クローザー”として起用するというサプライズを演出。プロ22年目、2988試合目で初めてマウンドに上がったプホルスは「私たちは本当に長く野球をプレーしているけど、最終的に一番大事なのはこれまでに築いてきた人間関係。記録は破られるためにあるといつも言うけど、この記録はどうかな。(塗り替えるのは)難しいと思うよ。1人のキャッチャーと1人のピッチャーがこれほど長く組むのは不可能。彼らの記録達成の瞬間に立ち会えて心からうれしい。とても素晴らしい」と、メジャーで長きにわたる戦友に敬意を表した。