MLBは17日(日本時間18日)、19年7月に急死したエンゼルスのタイラー・スカッグス投手に禁止薬物を分配したとして、オリオールズのマット・ハービー投手(33)に60試合の出場停止処分を科したと発表した。

ハービーは今年2月に行われた元エンゼルス職員のエリク・ケイ氏の裁判で、スカッグス投手らとともに同氏から医療用麻薬のオキシコドンなどの提供を受けていたと証言。クラブハウス内でスカッグス投手と錠剤を服用したり、分け合ったりしていたと明かしていた。

スカッグス投手は19年7月に遠征先のテキサスのホテルで医療用麻薬とアルコールの摂取後、嘔吐(おうと)した際に窒息死した。27歳だった。

ハービーは12年にメッツでデビューし、13年にオールスター選出。エンゼルスには19年のみ所属した。昨季はオリオールズで6勝14敗、防御率6.27を記録。今季はオリオールズと4月8日マイナー契約し、マイナー施設で調整を続けていた。出場停止は4月29日から適用される。