「スター・ウォーズ・ナイト」の主役が、接戦のクライマックスで登場した。エンゼルス大谷翔平投手(27)が、27日(日本時間28日)のブルージェイズ戦で1点を追う9回2死、代打で打席に向かった。チケット完売、4万4641人で埋まったスタンドは、待ってましたと言わんばかりに立ち上がって大歓声。ブ軍の守護神ロマノと対戦し、カウント2-2からの6球目、高めの96・5マイル(約155キロ)直球に空振り三振を喫した。1発を期待され、「MVP!MVP!」の合唱も起きたが、ゲームセットとなった。

前日26日(同27日)の登板中に右腰に張りを訴え、この日は先発メンバーから外れた。マドン監督は試合前、「治療を受けて、昨日から少し良くなった」と明かし、幸い軽症の様子。代打で起用された大谷は4球目と5球目をファウルとし、空振りした6球目もフルスイングした。期待には応えられなかったが、スター・ウォーズ風にアレンジされた首振り人形が先着2万5000人に配布された試合で、主役が最後の最後で盛り上げた。

今後の出場も腰の状態を見極めた上での判断となる。花巻東の先輩・菊池雄星投手(30)との対決となる28日(同29日)の出場について、マドン監督は「これから判断する」と話すにとどめた。(アナハイム=斎藤庸裕)