エンゼルスとマリナーズの大乱闘が発生した。

2回表のマリナーズの攻撃で、エンゼルスの先発右腕ワンツが4番ウィンカーの臀部(でんぶ)に死球を当てた。これにウィンカーが激高。エンゼルスベンチに向かっていき、一気に乱闘が始まった。

しばらくもみ合いが続き、大谷翔平投手(27)も途中から参加。エキサイトするマリナーズのコーチを抑え、なだめるシーンもあった。

伏線は前日の9回、マリナーズの右腕スワンソンが2番トラウトの頭部付近へ暴投。これが引き金となったのか、翌日、1回のワンツの投球が2番ロドリゲスへの頭部へとすっぽ抜けた。審判団から両軍ベンチへ警告が告げられたが、2回に再びワンツが内角への投球でウィンカーに死球を与え、乱闘に発展した。

エンゼルスはネビン監督代行、守護神イグレシアス、中継ぎテペラ、ワンツ、マリナーズはサービス監督、ウィンカー、ロドリゲス、クロフォードが退場。序盤から両軍の怒りが収まらない波乱の試合となった。

ネビン監督代行は試合後、「先週から同じチームと8試合を戦っていれば、このようなことは起こるもの。それがベースボール。時に醜い出来事もある。それが、今日起こっただけ」と振り返り、ウィンカーに死球を与えたワンツは「自分にとって最初の先発で、かなりテンションが上がっていた。(手に)汗をかいていた」と話した。

試合はエンゼルスが1点差で競り勝ち、連敗を2で止めた。