トウモロコシ畑の中に特設された「夢の球場」こと「フィールド・オブ・ドリームス」について、カブスのウィルソン・コントレラス捕手が「まさに魔法」と感激ぶりを口にした。

アイオワ州ダイアーズビルのトウモロコシ畑を切り開いて特設された球場は、ケビン・コスナー主演の映画「フィールド・オブ・ドリームス」の舞台。収容人員は内野席のみの8000人、古き良きイメージを醸し出すために、内外野のフェンスを木目のカラーに統一し、バックスクリーンや手動式スコアボードも木製というこだわりの球場についてコントレラスは「まさに魔法だ。本物のエネルギーを感じるよ」と感想を語った。

試合前のセレモニーでは、米球界のレジェンド親子ケン・グリフィー・ジュニアとグリフィー・シニアがトウモロコシ畑の中から登場し、キャッチボールをするという演出が。ジュニアが「ねえ父さん、キャッチボールしない?」と呼びかけ、シニアが「いいね」と映画のセリフそのままに応じると、数組の親子が加わってそれぞれキャッチボールを始めるという、親子や家族の絆を描いた同作品にふさわしい光景が広がった。

レッズのカイル・ファーマー三塁手は「素晴らしかったね。これはどの選手も経験すべきだと思うよ」と感慨深げに語っていた。(AP)

◆フィールド・オブ・ドリームス 1989年公開の映画(日本公開は90年)。主人公キンセラを演じたコスナーは不思議な声を聞き、トウモロコシ畑を切り開いて球場を造る。そこに、ホワイトソックスで八百長に関与したとして永久追放されたジョー・ジャクソンが「Is this heaven?(ここは天国か)」の名セリフで現れ、亡き名選手たちもよみがえり、試合を行う。