パドレスのダルビッシュ有投手(36)が5回にベリンジャーからこの日6個目の三振を奪い、日米通算3000奪三振に到達した。日本人投手では、野茂英雄(ドジャースなど)に続く2人目の大台到達となった。

立ち上がりから内外角への制球と緩急を巧みに使い、抜群の投球をみせた。1回に3番スミスから95・4マイル(約153キロ)の直球で、この日1つ目の三振を奪い、2回もベリンジャーを直球で空を切らせた。3回はフリーマンをスプリット、4回はマンシーをカーブ、2死二塁からはガロを外角いっぱいのスライダーで三振に仕留めた。5回は先頭を死球で出塁させたが、続くベリンジャーを低めへのスライダーでハーフスイングの空振り三振に仕留めて節目の通算3000奪三振に到達。その後も3三振を加え、通算3003三振とした。7回を2安打、毎回の9奪三振で無失点。打線の援護もあり、12勝目(7敗)を挙げた。

ダルビッシュは日本ハム時代に在籍7年で1250奪三振。2012年のメジャー移籍後は試合前まで1744奪三振だった。大リーグで通算3000奪三振以上はノーラン・ライアンの5714奪三振を筆頭に、過去19人いる。

野茂は近鉄時代に1204奪三振、メジャーでは1918奪三振、日米通算では3122奪三振をマーク。2003年9月25日パドレス戦で日米3000奪三振に到達した。大リーグでは2度のシーズン奪三振王に輝き、通算1918奪三振はメジャー歴代102位。

▼ダルビッシュが日米通算3000奪三振を記録。日米でプレーし通算3000奪三振以上は、野茂英雄(3122)に次いで2人目。通算2721回2/3での到達は、野茂の2834回1/3を上回るペースだった。また、プロ野球でも3000奪三振以上は4人だけで、最速の金田正一でも3000回以上を要している。

▼ダルビッシュの白星で日本人投手の通算勝利は1000勝となった。日本人初勝利は村上雅則(ジャイアンツ)が64年9月29日コルツ戦で記録。