21年ぶりにポストシーズン(PS)へ進出したマリナーズが、驚異的な逆転勝ちで連勝し、イチロー(現球団会長付特別補佐兼インストラクター)が新人だった01年以来の地区シリーズ(地区S)進出を決めた。5回までに1-8と7点をリードされながら6回にサンタナの3ランなどで反撃開始。8回にクロフォードの走者一掃の二塁打で9-9の同点に追い付き、9回にフレージャーの適時二塁打でひっくり返した。

PSでの7点差以上の逆転勝ちは史上3度目。敵地では史上初の奇跡を起こしたマ軍は、11日からの地区S(5試合制)で西地区覇者のアストロズと対戦する。今ワイルドカードシリーズは敵地での試合だったが、地区Sでは本拠地シアトルで第3、4戦を戦う。劇勝後のサービス監督は「これで北西部(シアトル近郊)のファンの前でプレーする機会ができる。彼らはこれに飢えているから」と、シリーズ突破の感慨に浸った。

○…フィリーズは11年ぶりにポストシーズンに進出し、カージナルスに敵地で2連勝して地区シリーズ進出を決めた。先発右腕ノラが6回2/3を4安打無失点と好投。第1戦では右腕ウィーラーが6回1/3を無失点に抑えており、第1、2戦とも先発が6回以上を投げた史上5番目のチームとなった。2回に先制ソロを放った4番ハーパーは「相手も優れたチーム。勝ち進めて興奮している」と喜んだ。

○…ガーディアンズはレイズを2連勝で下し、4年ぶりの地区シリーズ進出を決めた。試合は0-0のまま延長15回までもつれ、最後は新人ゴンサレスがサヨナラ弾を放った。両チームが無得点のまま延長14回を超えたのはポストシーズン史上初で、試合時間は4時間57分にも及んだ。フランコナ監督は「とにかくプレーし続けた。みんなよく頑張ってくれた」と選手をねぎらった。