レギュラーシーズンで101勝しながらもワイルドカードシリーズで敗退したメッツ。思いのほか早く終戦を迎えてしまったが、ビリー・エプラーGMにとっては長いオフシーズンの始まりとなりそうだ。

メッツはサイ・ヤング賞2回のエース右腕ジェイコブ・デグロム投手がフリーエージェントとなる。ワイルドカードシリーズ敗退から数時間後、エプラーGMはデグロムと1対1で話し合った。「彼は私たちがどう思っているか知っている。私も彼がどう感じているか知っている。いい話し合いだった」と語った同GMはシーズン中も何度も対話を重ねてきたとし、「だから物事はポジティブであり、関係性も良好だ。最終的にどうなるかはそのうち分かるだろう」とデグロム残留に自信を見せている。

デグロム以外にも、メッツ先発陣は今季15勝のクリス・バシットが来季は年俸1900万ドル(約28億円)で双方が行使権を持つオプション扱い。12勝のタイワン・ウォーカーは自身が行使権を持つ750万ドルの来季オプションを300万ドルで破棄する見込みで、15勝のカルロス・カラスコについては球団側が1400万ドルのオプション行使権を持つ。

ブルペンも守護神エドウィン・ディアスとセットアッパーのアダム・オッタビーノを筆頭に、セス・ルーゴ、トレバー・メイ、トレバー・ウィリアムズらがFAとなる。「この冬は仕事が山積みになるね」とエプラーGMは覚悟を決めていた。(AP)