米野球殿堂は4日、委員会が選出するコンテンポラリー・ベースボール時代の殿堂入り選手を発表し、ブレーブスやブルージェイズなどで19年活躍し通算493本塁打、1150打点をマークしたフレッド・マグリフ氏(59)が選ばれた。16人の投票者から満票を得ての選出だった。

候補に入っていた歴代最多の762本塁打を放つバリー・ボンズ氏(58=元ジャイアンツ)、通算354勝を挙げたロジャー・クレメンス氏(60)は投票の行方が注目されていたが、いずれも4票未満で選出されなかった。両氏は現役時代に禁止薬物使用のスキャンダルがあり、全米野球記者協会(BBWAA)選出による殿堂入り投票でも10年連続で得票が満たず、昨年末の投票で候補資格を喪失したばかりだった。

同委員会はグレッグ・マダックス氏、フランク・トーマス氏ら殿堂入りした名選手とテオ・エプスタイン氏ら球界幹部、ベテラン野球記者の16人で構成され、選出には75%以上の得票が必要。マグリフ氏は、来年1月に発表されるBBWAA選出の殿堂入り選手とともに来年7月23日の式典で祝福を受ける。