ソフトバンクから海外FA権を行使した千賀滉大投手(29)が10日(日本時間11日)、大リーグのメッツと契約合意したことが分かった。ニューヨークの地元メディア報道によれば、年俸などの総額は5年7500万ドル(約105億円)。先発ローテーションの一角として期待される。

千賀は今季、22試合に登板し、11勝6敗、防御率1・94で、7年連続の2桁勝利を挙げた。10年育成ドラフト4位でソフトバンクに入団。12年に支配下登録されると「お化けフォーク」と快速球を武器に活躍した。通算224試合で87勝44敗1セーブ、防御率2・59で、1089回で1252三振を奪っている。

17年の第4回WBCでベストナインに選出される好投を見せ、米球界でも評価を上げた。今季も大リーグ複数球団の関係者が視察に訪れていた。千賀も今オフに渡米し、数球団と対面。これまでメッツ、ジャイアンツ、ヤンキース、カブス、レッドソックス、パドレスなどが獲得を目指しているとみられていた。

◆千賀滉大(せんが・こうだい)1993年(平5)1月30日生まれ。愛知県出身。蒲郡高から10年育成ドラフト4位でソフトバンク入団。12年4月に支配下選手登録。16年から7年連続2桁勝利。19年9月6日ロッテ戦でノーヒットノーラン達成。19年のシーズン奪三振率11.33はプロ野球記録。19年最多奪三振、20年は最多勝利、最優秀防御率、最多奪三振の3冠。17年WBC日本代表。21年東京五輪金メダル。186センチ、92キロ。右投げ左打ち。今季推定年俸6億円。既婚。