【メサ(米アリゾナ州)27日(日本時間28日)=四竈衛】左脇腹痛でリハビリ中のカブス鈴木誠也外野手(28)が、マイナー2Aの練習試合で今季初めて実戦に出場した。右翼の守備のみの3イニングだけの出場だったが、今週末にも打席に立つ見込みで、順調な回復ぶりを披露した。

背番号「27」のユニホーム姿でグラウンドに立った鈴木は、試合でプレーする喜びを実感していた。「守備だけですけど、第1ステップとしては良かったんじゃないかと思います」。2月25日の打撃練習中、同箇所に違和感を訴えたため、オープン戦初戦の出場を見送った。その後、精密検査を受けた結果、「それしか考えていない」と照準を合わせていたWBC出場も辞退。無念の思いで、侍ジャパンに声援を送った。

試合前には、3日連続で屋外でのフリー打撃を行い、2本の柵越えを放つなど、着実に状態は良化してきた。「試合勘はこれから大切になってくる。あとは自分の感覚。少しずつ怖さが取れるように、日々いろんなことができるようになっているので、その積み重ねかと思います」。焦って再発するのが最悪のケース。長いシーズンを見据え、もうしばらくは我慢の時期が続きそうだ。