ツインズ前田健太投手(34)がマーリンズ戦で右肘手術から復帰登板し、5回0/3を3安打1失点と好投したが黒星を喫した。

2021年9月に右肘のトミー・ジョン手術を受けてから、これが復帰初登板。メジャーでは21年8月21日以来となる、591日ぶりの公式戦のマウンドだった。

復帰後最初の1球は90・2マイル(約151キロ)のフォーシーム。元チームメートで昨季ア・リーグ首位打者の1番アラエスを6球目で中飛に打ち取り、そこから空振り三振、ニゴロと3者凡退の順調な滑り出しだった。2回1死から5番ガルシアに左翼スタンドへソロ本塁打を浴びたが、3、4、5回もそれぞれ3者凡退に抑え、4回の打者3人目からは4者連続奪三振の快投を披露した。

昨季ナ・リーグのサイ・ヤング賞に輝いた右腕アルカンタラとの投げ合いとなり、打線の援護がなくチームは完封負け。前田はソロ本塁打を含む3安打1失点、無四球で、21年8月3日のレッズ戦以来となる9奪三振をマークし、6回先頭打者に左前打を許したところで79球で交代した。

前田は「すごく気持ちが高ぶったし、もちろん緊張もした。思ったよりもいい内容の登板だったし、しっかりと自分のボールを投げられた。打者を抑えることだけに集中した」と話した。