【ニューヨーク20日(日本時間21日)=斎藤庸裕】エンゼルス大谷翔平投手(28)が、シーズンではメジャー初の中3日で3勝目を目指す。本拠地アナハイムで、21日(同22日)からロイヤルズと3連戦。初戦登板に向け、前日は42球のブルペン投球で調整した。17日のレッドソックス戦では悪天候の影響で2回31球で交代。登板間隔を短くし、先発マウンドに上がる。

球数が少なかったとはいえ、試練は続く。午後7時ごろに終えたヤンキース戦後、チームとともに東海岸のニューヨークから西海岸のカリフォルニア州へ移動。空路で6時間ほどかかり、時差は3時間逆戻りする。それでも、到着は西時間の深夜。翌日はナイターだが、移動日なしで17連戦の8戦目が行われる。

さらに大谷を攻守で援護してきた女房役オハピーにも危機が訪れた。ヤンキース戦の9回、三塁線へ打球を放った際に左肩を負傷。スイング時に肩が外れたのか、倒れ込んでもん絶し痛みが引かず交代となった。試合後は「同じようなことが、ボストン(レッドソックス戦)でも起きた。今までになかったようなことだった」と明かした。今後の出場については「まだ何もプランはない」とうなだれた。期待の若手捕手が、故障離脱する可能性がある。

この日、「2番DH」で出場した大谷は3打数無安打で2試合連続ノーヒット。左腕コルテスにタイミングを外され、ポップフライと2度の二ゴロで凡退。ヤ軍の主砲アーロン・ジャッジ外野手(30)とのホームラン・バトル3連戦を10打数2安打、1本塁打2打点で終えた。チームは2連敗で東海岸の遠征7試合は2勝5敗。本拠地へ戻り、流れを変える。