オリックスからポスティング制度を利用して米移籍を目指す山本由伸投手(25)の代理人を務める「ワッサーマン事務所」のジョエル・ウルフ氏が21日(日本時間22日)、オンラインで日本報道陣の取材に応じ、現況などについて語った。
公示後、交渉解禁初日から多数のメジャー球団から連絡が殺到。12月4日(同5日)からのウインターミーティング後にも、山本本人が再渡米し、最終的に決断する見込みとなった。
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メジャー球界で長年、難解な契約をまとめてきたベテラン代理人ウルフ氏にとっても、衝撃的な1日だった。前日、オリックスがポスティングの正式申請を行い、MLB全30球団への公示が終了。交渉解禁初日となったこの日の早朝から、同氏には多数の電話やメールが続々と殺到した。山本は25歳と若く、長期契約で総額2億ドル(約300億円)以上ともいわれる大型契約が見込まれている。「この仕事を25年ほどやってきたが、FA市場でこれだけ興味を持たれるような選手はいない。彼のベストの年はこれから先にある」と話し、興味を示す球団数には関しては「10球団以上、15球団以内」と説明した。
ウルフ氏の誠意によるオンライン会見だった。FA市場といえば、臆測が飛び交うのが日常とはいえ、米国内では西海岸希望など情報が流布。だが、日本報道陣に限定したオンライン会見で、同氏はきっぱりと否定した。「地理的な好みはなく、彼はどこでもプレーしたがっている」。
さらに、山本が今年3月のWBCでダルビッシュ(パドレス)から多くの助言を受けた経験からも「彼は日本人選手と一緒にプレーしたいと思っている」と、他の日本人メジャーと同僚となるメリットにも言及。「彼はこれまでの日本人選手とは違う。オープンマインドで大舞台の経験もある。何も恐れていない」と、全球団OKの姿勢も明かした。その一方で、交渉期間が45日間に限定されていることもあり、「長い間、ハッピーでいられるように」と、候補球団の絞り込みを進める姿勢ものぞかせた。
現在、山本は渡米中でWBCの同僚ヌートバー(カージナルス)と一緒にゴルフを楽しむなど、リラックスした日々を過ごしているという。今回は各地の施設見学や交渉に同席する予定はなく、近日中にも帰国。米メディアは、12月上旬に争奪戦に参戦している球団と直接交渉を行うと伝えた。ウルフ氏は12月4日(日本時間5日)からテネシー州ナッシュビルで開催されるウインターミーティング終了後にも山本が再渡米して、最終決断を下す予定を明かした。



