開幕2戦目にメジャーデビューを飾るドジャース山本由伸投手(25)は19日、高尺(コチョク)スカイドームで約1時間、軽めの調整で汗を流した。右翼の外野フィールドでフォームを確認しながら、30~40メートルのキャッチボールを20球。その後、ゴロ捕球とダッシュで練習を終えると「順調です。徐々に実感がわいています。気を引き締めて、頑張ります」と笑顔で引き揚げた。

登板3日前の18日にブルペン入りし、45球前後で各球種の精度を確認した。プライアー投手コーチは「通常なら2日前にやるが、(米国からの)移動などもあったし、何か取り組みたい課題もあったから、彼は3日前に投げることを決めた」と、1日前倒しになった経緯を説明。開幕前日は選択制の練習で時間が限られるため、ルーティンを変更し準備を整えたようだ。

山本は米アリゾナ州で行われたオープン戦3試合で防御率8・38。直近の2試合はセットポジションからの投球に課題を残したが、プライアー投手コーチは「(状態は)とてもいい。2戦目の登板に向けて準備できているし、彼も楽しみにしている」と前向きだ。5~6イニングが目安となる見込みで、同コーチは「球数や試合展開にもよる。このシリーズはいつもと少し違う。2試合だけで、救援陣もフレッシュな状態。シーズン中とは違う選択肢がある」と、柔軟に対応していく方針を示した。【斎藤庸裕】