オリオールズ菅野智之投手(35)が敵地ロイヤルズ戦に先発し、5回1/3を5安打1失点、4奪三振でメジャー初勝利(1敗)を挙げた。今季2試合に登板し、1勝1敗、防御率2・89。
巨人から海外FA権でメジャー移籍したオールドルーキーが、追い求めてきた勝利をつかんだ。
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菅野は、20年オフにポスティングシステムでのメジャー移籍が不成立となり、メジャーリーグへの思いを変えた。
「今までは『メジャーは夢』と言ってましたけど、それではダメだなと。夢と言うと、どこか難しい場所に感じるというか。僕にとって、『メジャーは勝負しにいく場』だなと」
ブルージェイズ、パドレス、ジャイアンツ、メッツ、レッドソックス、エンゼルスなど複数球団が調査したが、交渉期限2分前に最終交渉に臨んだパドレスに巨人残留を伝えた。
金額よりも「世界一を狙えるチーム」と環境、思いを重視したが、合致せず。新型コロナウイルスの影響も受け、交渉が難航する中で「勝負するのは今じゃないなと思った」と苦渋の決断だった。
交渉が終了した夜、ホテル近くの店のハンバーガーを夕食で食べた。「あのハンバーガーの味は、一生忘れないと思います」と言いながら、心に強く誓った。「今回は実現しませんでしたが、『見てろよ』って」。あの日、胸に刻んだ思いを実現した。【久保賢吾】



