米大リーグのドジャースが、日本で「アダルトキャンプ」を計画していることが27日、判明した。来日中のマイケル・スペトナー球団副社長(34)が、米国での人気イベントを日本で開催する計画を日刊スポーツの単独インタビューで明かした。大谷翔平投手(31)山本由伸投手(27)佐々木朗希投手(24)の日本人トリオの日本マーケット拡大における貢献度を絶賛。「大谷が入団してから日本人の観客が500%増」「山本は明日やめてもレジェンド」と話した。

   ◇   ◇   ◇

ドジャースのビジネス戦略&アナリティクス担当を務めるスペトナー副社長が、人気イベント「アダルトキャンプ」の日本開催計画を明かした。ファンがドジャースの選手仕様ユニホームを身にまとい、往年の名選手たちから打撃や投球などの指導を受け、球場で草野球を行うもの。本拠地では4995ドル(約77万4000円)の参加費でも大人気だ。

スペトナー氏 本当にロスでは人気があり、名選手も集まってくれるので(日本開催を)検討はしています。荷物運搬と組織運営が課題で、いつからとは言えないのですが…。

大谷ら日本人トリオがドジャースに及ぼした経済貢献度は計り知れない。

スピトナー氏 長年スポーツ界で働いてきた多くの同僚と話しても、オオタニほどインパクトのある選手は今までいなかったと。ドジャース、日本のみならず世界で人気を博している。ユニホームの売り上げは1位。スタジアムは毎日満席。彼のおかげだと確実に言える。フィールド上での活躍があるからこそ。

10年総額7億ドル(当時約1015億円)の契約で入団したが、入団前後の23年と24年を比較した数字が、大谷効果を証明する。

スピトナー氏 彼と契約してから日本人の観客動員数は500%、5倍です。日本語の球場ツアーは毎日完売に近い。観光局の統計では、ロサンゼルスを訪問した日本人の8割が球場にも足を運んでいる。ショウヘイ効果というか、ショウヘイ・ヘイロー(後光)というか。際立っています。

12年総額3億2500万ドル(当時のレートで約455億円)で契約した山本も、昨年のワールドシリーズで評価が一変した。

スピトナー氏 ヤマモトはプレーオフで世界一の投手になり、爆発的に人気が伸びた。ドジャースの真の英雄という地位を築いた。レジェンドになったから、明日(野球を)やめたとしても、もうそれは不動だと思う。

ポストシーズンで抑えを務めた若き才能、佐々木への賛辞も惜しまない。

スピトナー氏 リハビリにある程度専念して、ポストシーズンで、この惑星上のすごい選手だったと証明できた。これから先が楽しみでファンの期待も高い。

25年の開幕カード開催で、日本でのドジャース人気を幹部は目の当たりにした。本気で日本の野球市場を狙っている。【斎藤直樹】

◆アダルトキャンプ 以前は「ファンタジーキャンプ」という名称で、球団の春季キャンプ後、施設をそのまま使用して行っていた。往年の名選手が、参加者に打撃、守備、投球などを指導し、練習や試合を行う。ユニホームは選手と同じ仕様で、参加者の名前が入る。今年のド軍は4月30日から5月3日までドジャースタジアムで開催。球宴出場5度のエイドリアン・ゴンザレス氏、74年MVPのスティーブ・ガービー氏らが参加する。

◆マイケル・スペトナー 米ロサンゼルス生まれ。マカレスター大から放送制作会社、保険会社AIG、コンサルタント会社を経て、15年にビジネスアナリストとしてドジャース入り。エンジニアとアナリストを監督し、データ分析などのソフトウエア開発を担当している。ド軍でファンだった選手はガニエ、グリーンら。34歳。