世界最大規模とされるスポーツカルチャーの祭典「Fanatics Fest(ファナティクス・フェスト)」が、米ニューヨークで開催された。スポーツライセンシングやデジタルグッズ販売などの最大手ファナティクス社が手がける同イベントは今年で3回目。16日(日本時間17日)から19日(同20日)の4日間で行われ、初日から3日連続でチケット完売の大盛況となった。

NFL、NBA、MLB、NHLの米国4大スポーツに加え、MLS(メジャーリーグサッカー)やFIFA(国際サッカー連盟)の関連グッズやトレーディングカードなどを、巨大なコンベンションセンターで販売。MLBではABS(自動ボール、ストライク判定システム)を体験できるブースも設けられた。

初日はヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手(34)がトークショーに参加。ファナティクス・ジャパン合同会社の代表を務める川名正憲氏は「ファンがとにかく喜ぶコンテンツを作る。(グッズの)コレクターだけじゃなくて、一般のファンの人たちが来て喜んで、子供も大人も老若男女が楽しめる、最高のファン・フェスタを作ることから始まって、それがだんだん理解されていって、進化してきたのだと思います」と語った。初年度の来場者は合計7万人ほどだったが、今回は約20万人を見込んでおり、運営費用は8000万ドル~9000万ドル(約130億円~146億円)にも上る規模だという。

同時期に、MLBではドジャースとヤンキースの名門対決が重なった。川名氏は「MLBのビジネスはグローバルに、日本だけじゃなくてアメリカでも伸びているし、特に(ピッチクロックなどの)ルール改正があってから若い人も見るようになったとよく言われているので、そういう意味では全然伸びている」と市場が世界的に拡大しているとの見方を示した。二刀流・ドジャース大谷翔平投手(31)の影響については「それは当然あるでしょうし、ルール改正の話だけじゃなくて、その前から大谷選手、大々的に出してというのは、この数年そうなので」と話した。

開催期間の最終日はニューヨークでサッカーW杯の決勝戦(アルゼンチン-スペイン)が行われ、そのタイミングで開催を企画した。2日目は同じ会場で、決勝戦前日の記者会見があった。その場面を振り返り、川名氏は「NFLのスーパースター、トム・ブレイディが(アルゼンチン代表のサッカー選手)メッシに質問したり、(テニス選手の)ジョコビッチが質問したり、スポーツのコラボレーションとか、そういう文化がもっと広がってほしい。まだまだ日本だと見られないし、ファンが喜ぶ土壌もあると思うんですけど、まだ足りないと思うので、そういう競技横断的なスポーツ文化っていうのを、日本で、アジアで作っていきたい」と、将来的な展望を語った。