24日(日本時間25日)の紅白戦で4回に登板したレンジャーズ建山義紀投手は、先頭打者にいきなり本塁打を浴びた。真ん中に入った直球を左越えへ。だが建山は動じなかった。「打たれてから高さを意識して投げた」と、その後は捕手の構える低めにボールを集め、投ゴロ、見逃し三振、空振り三振と後続を抑えた。

 初の実戦を終え「どんどんストライクを取っていこうという課題はクリアできた」。投げた10球でボールはわずか1球だった。マダックス投手コーチは「制球が素晴らしかった。変化球も本当にいい」と褒め、ワシントン監督も「良かった」。ともに本塁打を責めるよりストライク先行の投球を評価した。

 メジャー生き残りを懸けた戦いが本格化する。「一日一日を生き延びるというつもりでやります」。覚悟を新たにし、27日(同28日)のオープン戦初登板に臨む。