<レンジャーズ2-0ヤンキース>◇24日(日本時間25日)◇レンジャーズボールパーク

 レンジャーズ・ダルビッシュ有投手(25)とヤンキース黒田博樹投手(37)が先発対決。ダルビッシュは完封こそ逃したが9回途中まで無失点の好投で3勝目。黒田は7回途中2失点降板で3敗目を喫した。ヤン000000000=0レン10100000×=2<1回表ダルビッシュ>

 セットポジションからの投球。1番ジーターは初球148キロ直球で遊ゴロ。2番グランダーソンは3-2からツーシームが外角高めに外れ四球。3番ロドリゲスは1-2からスライダーで空振り三振。4番カノは149キロのカットボールで三ゴロ。無失点。<1回裏黒田>1番キンズラーに1-1からの3球目を左中間に先頭打者本塁打を被弾。2番アンドラスは遊ゴロ。3番ハミルトンは一ゴロ。4番ベルトレはスライダーで投ゴロ。<2回表ダルビッシュ>

 1点の援護をもらってマウンドへ。5番テシェイラは1-2と追い込みカーブで中飛。6番スウィシャーは2-2から外角へスプリットを落とし空振り三振。7番イバネスは2-2から122キロのカーブを外角低めに落とし空振り三振。<2回裏黒田>5番ヤングは3-2から131キロのスライダーで二飛。6番クルーズは2-2から146キロ直球で遊ゴロ。7番マーフィーは0-1から2球目直球を右前安打。2死一塁。8番ナポリはフォークボールで空振り三振。<3回表ダルビッシュ>8番チャベスに1-0から外角を狙った直球が中に入り右前安打。これが初安打。9番マーティンは3-2から外角へのスライダーがわずかに外れ四球。無死一、二塁。1番ジーターは初球を一塁側へ意表をつくプッシュバント。内野安打となり無死満塁。2番グランダーソンは2-2から外角低めいっぱいにカーブを落とし見逃し三振。3番ロドリゲスは初球151キロ直球で1ストライク。2球目151キロ直球で三ゴロ。三塁手が三塁ベースを踏み一塁送球。ゲッツーで無死満塁を無失点で切り抜けた。<3回裏黒田>9番モアランドは一ゴロ。テシェイラがうまくさばく。1番キンズラーは内角高め直球で三ゴロ。2番アンドラスは四球で2死一塁。3番ハミルトンの3球目にアンドラスが二盗成功。直後に右前適時打され2点目を失った。4番ベルトレの4球目が暴投になり再び2死二塁。スライダーで空振り三振。<4回表ダルビッシュ>4番カノは1-0から2球目直球を左中間へ二塁打。5番テシェイラはカットボールでファウルを打たせ3球目はスプリットで空振り三振。6番スウィシャーはスローカーブで追い込み0-2から128キロの縦スラで空振り三振。7番イバネスは初球のカットボールで二ゴロに仕留め無失点。<4回裏黒田>5番ヤングは遊ゴロ。ジーターが軽快にさばく。6番クルーズを内角直球を詰まりながらも右前に運ばれ1死一塁。7番マーフィーはフォークで空振り三振。2死一塁。8番ナポリは3-2から高めの速球で空振り三振。<5回表ダルビッシュ>8番チャベスは2-2から5球目ツーシームで遊ゴロ。9番マーティンは3-2からツーシームでバットをへし折り遊ゴロ。1番ジーターの4球目にこの日最速156キロ。しかし2-2からのスライダーを三塁線を破る二塁打。2番グランダーソンは1-2からスライダーで一ゴロ。5回まで4安打無失点6三振。投球数は76。勝利投手の権利をゲット。<5回裏黒田>9番モアランドを一ゴロ。1番キンズラーは3-2から四球。1死一塁。2番アンドラスは二ゴロ併殺。<6回表ダルビッシュ>3番ロドリゲスは0-2から3球目ツーシームでバットを折って二ゴロ。4番カノは0-1から2球目直球を中前安打。1死一塁。5番テシェイラは0-2から3球目144キロ直球でバットを折って中飛。6番スウィシャーは2-0から外角ツーシームで投ゴロ。6回まで5安打無失点。投球数は87。<6回裏黒田>3番ハミルトンは二ゴロ。4番ベルトレは内角直球で三ゴロ。5番ヤングは1-2からスライダーで空振り三振。黒田はここまで6回4安打2失点5三振。投球数は94。<7回表ダルビッシュ>7番イバネスは0-2から151キロのツーシームで空振り三振。8番チャベスは141キロのスライダーで空振り三振。9番マーティンは初球148キロ直球を右前に落とされ2死一塁。1番ジーターは151キロのツーシームで0-2と追い込む。ここでスタンドのファンが立ち上がった。151キロ直球は外角にわずかに外れ1-2。4球目146キロのカットボールで空振り三振。ダルビッシュガッツポーズ。ここまで6安打無失点9三振。投球数は103。<7回裏黒田>6番クルーズを二飛。7番マーフィーを中飛。8番ナポリは2-0から3球目を中前安打。2死一塁。

 ここでジラルディ監督が登場し黒田は降板。6回2/3、107球を投げ5安打2失点5三振だった。<8回表ダルビッシュ>2番グランダーソンは1-2から127キロの縦スラで空振り三振。これが10個目。3番ロドリゲスは1-0からスライダーで遊ゴロ。4番カノは1-2から134キロのスライダーで投ゴロ。

 8回まで6安打無失点、10三振。投球数は113。<9回表ダルビッシュ>5番テシェイラは1-0から2球目138キロのチェンジアップで中飛。6番スウィシャーは2-1から4球目の外角変化球を左前安打。

 ここでワシントン監督がマウンドへ。ダルビッシュ降板。119球。完封目前、8回1/3を投げ7安打無失点10三振。ベンチへ向かうダルビッシュにファンはスタンディングオベーションで讃えた。ダルビッシュは右手で帽子のツバに手をかけると右手を上げて応えた。

 2番手のネーサンが7番イバネスを併殺打に仕留め試合終了。ダルビッシュが3勝目を挙げた。【ヤンキース先発オーダー】1(遊)ジーター2(中)グランダーソン3(指)ロドリゲス4(二)カノ5(一)テシェイラ6(右)スウィシャー7(左)イバネス8(三)チャベス9(捕)マーティン【レンジャーズ先発オーダー】1(二)キンズラー2(遊)アンドラス3(中)ハミルトン4(三)ベルトレ5(指)ヤング6(右)クルーズ7(左)マーフィー8(捕)ナポリ9(一)モアランド【試合前日の様子】

 ◆ダルビッシュ

 NGワードに「クロダ」が設定された。レ軍ワシントン監督は「アメリカ人の投手と試合するようにチームが勝てるようにやること。興奮しないように」と意識せず、精神面を制御することが得策と伝授した。全幅の信頼を置くからこそ、平常心に固執した。指揮官は「オレがダルビッシュの感情をコントロールする必要はない。彼はもうその部分はできるようになっている」と精神的な強さを評価。3勝目を目指すダルビッシュは入念なストレッチ、キャッチボールなど通常のルーティンを消化して準備した。ヤ軍との3連戦の初戦を落とし迎える2戦目だけに、さらに真価が問われる。

 ◆黒田

 通常の試合前と同じように軽めの調整を行った。「いい投げ合いができればいいですね」と期待する一方で、「この(狭い)球場であれだけの打線。まったく気が抜けませんね」と強力打線を警戒した。ド軍時代の09年、同地での交流戦で対戦した際には敗戦投手となっているだけに、ダルビッシュ以上に各打者へ視線を向けていた。