ついに超人まで離脱…。オリックス糸井嘉男外野手(33)が4日、右肘と右足首痛により、日本ハムから移籍後初めて出場選手登録を抹消された。前日3日に神戸市内の病院で検査を受け、右肘内側側副靱帯(じんたい)の損傷及び右腓骨(ひこつ)筋腱(けん)損傷と診断された。復帰まで3~4週間の見込み。ファン投票で選出された球宴も辞退する方向となった。

 泣きっ面に蜂とはこのことだ。今季は投手陣でエース金子、平野佳、佐藤達、岸田、比嘉、野手ではブランコ、中島ら故障者が続出。全員が出そろった6月の末には小谷野が右手首骨折で離脱。ルーキー西野も骨折が判明した直後、糸井まで不在となった。ここまで打率2割2分9厘、7本塁打、31打点。不振が続いていたとはいえ、チームに欠かせない存在だった。

 糸井はこの日、ほっともっと神戸に姿を見せた。ただ全体練習には参加しなかった。治療に専念したとみられる。チーム関係者によると、右肘は以前からの古傷。「ずっと痛みが出たり出なかったりの状態。骨片が靱帯(じんたい)にぶつかって損傷したようだ」と説明した。右足首は今季開幕直後から痛みがあり、悪化の一途だったという。

 最下位から浮上を狙う中で、不幸が再び重なった。福良監督代行は「糸井は抹消。肘と足首や。そりゃ痛いよ。いる人間に頑張ってもらわないと」と、厳しい顔だった。【大池和幸】