阪神中村勝広GMが23日、都内のチーム宿舎で急死した。66歳だった。球団は死因について急性心不全と発表した。

 この日、巨人戦(東京ドーム)の試合後に、選手は宿舎で南信男球団社長から説明を受け、黙とうした。同社長は報道陣に対して「中に入ると、冷たくなって、息を引き取っていた。ベッドの上であおむけになって、お亡くなりになっていた。大ショックで、言葉も口から出てこない」と話した。

 中村氏は12年9月、GMに就任し、戦力編成の責任者として補強面でチーム強化に尽力し、22日も東京ドームで巨人戦を見守っていた。試合後の足取りには異常はなかった。チームには優勝争いのまっただ中での悲報だった。

 同社長はナインへの報告で「試合が残っている。非常に厳しいけど、1戦1戦、全力でいいプレーをして、1つでも勝ってくれ。それが、いまできる我々のGMに対する供養になる」と伝えたという。10月のドラフト会議などに向けて、影響は大きい。