守備では悔しいシーンがあった。3点リードの6回。大引の左前適時打で2点差に迫られ、なお、2死一、二塁の場面。3番山田がバットの先で当てた打球はふらふらと中堅に上がった。ボールは猛然と突っ込んだ糸井のグラブに収まったかと思われたが、ポロリ。走者2人が生還する同点適時二塁打になった。
直前には坂口の中飛を捕球して三塁鳥谷にレーザービーム。二塁走者の谷内をくぎ付けにする強肩で観客を沸かせていた。あと数センチ…。よっぽど悔しかったのか。球場から出てきた糸井は「勝って良かった」と繰り返した。そして「明日、特守やね」とイタズラっぽくニヤリ。最後は明るい表情で「see you(シー・ユー)」と英語で別れを告げた。
バットを持ってもグラブをはめても絵になる男。延長戦までもつれ込んだ試合。最後は原口の1発でケリがついたが、糸井ワールドにドームに詰めかけた虎党は魅了されたことは間違いない。【桝井聡】
▼糸井が開幕戦からの連続試合打点を6に伸ばした。シーズン途中も含めた自身最長は5試合(10、12年)で、これを更新した。開幕戦からのチーム最長は09年金本の7試合で、王手をかけた。なお開幕戦からのセ最長は、01年福留(中日)の8試合。開幕戦からに限らない最長は、86年バース(阪神)の13試合。




