好投の山岡を援護できず、オリックスの連勝は5で止まった。左膝打撲の4番・ロメロを欠いた打線は今季初の完封負け。開幕ビジター8戦目で初黒星を喫した。福良監督は「唐川がよかった」と相手先発の力投を認め、2失点完投の山岡を「2試合続けてこれだけの投球を見せてくれたら十分」とねぎらった。

 6回まで無失点投球を続けながら、細谷の逆転3ランに沈んだ13日ロッテ戦のデビュー戦から中9日。ドラフト1位右腕は、この日も試合を作った。リズムもコントロールもいい投球で、初回無死一塁、5回1死一、二塁を内野ゴロ併殺で切り抜けた。ただ先頭打者に長打を許した3、7回に、痛恨の失点。オリックスの新人では06年中山慎也以来となる完投も、プロ初勝利につながらなかった。

 「ゴロアウトが増えているのは、理想の投球に近づいていると思います。でも同じ相手に負けるのは悔しい。いつも思っていることですが、先頭への投球の大事さがあらためてわかりました」とくちびるをかんだ。それでも小谷野や安達が「援護したかった」と悔しがるほど野手の信頼を得た。30日ソフトバンク戦(京セラドーム大阪)の次回先発で、雪辱を期す。【堀まどか】