中日小笠原慎之介投手(19)が、念願のナゴヤドーム初勝利を挙げた。昨年から10度目の本拠地先発で今季初白星。楽天打線を相手に5回無失点と粘った。
初のお立ち台に「最高です。たくさんの人にお祝いしてもらえてうれしい。先に点を取られないように粘りました」と笑みがはじけた。警戒していた茂木は3打席三振。4回2死一、三塁は岡島を見逃し三振でガッツポーズした。
昨年11月、人生初の手術で、甲子園制覇もした東海大相模時代から抱えていた左肘の遊離軟骨を除去した。不安に襲われたが「違う自分にならないといけない」と心に決めた。
まずは1時間の早起き。午前5時台に起きてトレーニングをするが、寮生が集う体操の時間には眠そうな顔をして登場する。決して努力する姿は見せなかった。体のケアに関する本も読んだ。
4月中旬にはミニトマトの栽培を始めた。ベランダに置いたプランターに種を植えた。「何か1つ、継続してできることをやりたかった」。収穫期は秋。半年間も“土”にもぐっていた自分と重ねるように、実りの秋を信じ、コツコツと課題をクリアしてきた。「昨年より野球の質は上です」。19歳は逆境にめげず、進化して戻ってきた。【柏原誠】



