テスト入団で今季から楽天の一員になった久保裕也投手(37)が、今季1軍初登板を果たし2回1安打無失点と、再起へ上々のスタートを切った。

 7回に3番手としてマウンドに上がり、先頭の柴田に内野安打を許したが、後続を3人で仕留めた。8回も、1死から四球を与えたが、ロペスを左飛、筒香を右飛に打ち取り得点を許さなかった。古巣との対戦に「顔見知りがいたので」。懐かしさを感じたものの、真っ向勝負を挑んだ。「緊張もなく、無事に何事もなく終わってくれた」と、穏やかな表情で自身の登板を振り返った。

 今年2月、沖縄・金武町の春季練習からテスト生として楽天に加わり、契約を勝ち取った。再起を懸けるベテランは「球はよかったので、この状態をキープしながらもっとよくしていきたい」と言葉に力を込めた。