和歌山大(近畿学生)は、限られた練習時間や環境をものともせず、全国初勝利を挙げた。専用グラウンドはなく、練習は週4日。選手達は授業の合間に個人練習をするなど、限られた練習時間を補う。全体練習後に、日付が変わるまでバットを振る選手もいる。

 珍しい練習法も取り入れている。3年前から行う「速読“ビジョン”トレーニング」だ。スポーツで重要な「見る力」を養うトレーニングで、タブレット端末を使って動いている点を追ったり、大きくなる円を見たりすることで、目を鍛え、見る力を養っている。

 この日3回に2点目の適時打を放った大畑達矢内野手(3年=智弁和歌山)は「入学した時からやっていた。目だけで追う部分を鍛えられた」と効果を実感。新たなトレーニングも勝利の要因になったのかもしれない。