オリックスのセットアッパーを務めるルーキー黒木が、残りシーズンもフル回転を誓った。京セラドーム大阪での全体練習に参加。「数字は終わった時に振り返ればいい。内容を突き詰めていきたい」。記録にさほど関心を示さないが、ここまでリーグ最多タイの19ホールドポイント。年間42ペースと、12年ロッテ益田のプロ野球新人記録(43)更新も可能な活躍ぶりだ。16日DeNA戦で初黒星も次の19日同戦は1回2/3を無失点で4勝目がついた。

 自分に厳しく「けがなく1軍に残っていることだけが自己評価できる」と満足していない。ただ30試合登板はチーム最多。交流戦の11試合登板、3勝とも全選手で最多タイの奮闘だった。福良監督は8回黒木、9回平野の並びについて「そこは変えない」と信頼を寄せる。150キロ超の速球が武器の右腕は「今は疲れもない」と頼もしい。過酷な夏場を乗り切れば、西武源田らとともに新人王の有力候補に挙がりそうだ。