阪神大山のプロ初打席は空振り三振に終わった。

 5回無死一塁で9番メッセンジャーに代わって打席へ。ファウルで粘ったが、最後は10球目の134キロチェンジアップに空を切った。「プロ初打席でしたが、良い緊張感の中で、打席には入れました」。相手は沢村賞左腕の広島ジョンソン。手応えも感じていた。

 だが、競争を勝ち抜かないと生き残れない。大山は、そのことを理解していた。「結果を出さないと1軍に残れない立場なんで、切り替えて、しっかりと明日の準備をしていきます」。

 試合後、金本監督は「最後はいいボールだったし。ジョンソンのベストピッチ。ファウルで粘れたからね」と粘りを評価した。片岡打撃コーチも「振っていく姿はいい。強いて言えば、初球を振ってほしかったけどね」と期待を込めて注文した。まだ1打席で、ここからがスタート。期待のドラ1が、プロ野球生活の第1歩を踏み出した。【真柴健】