日本ハム大谷が、相手に与えたプレッシャーも及ばなかった。延長10回2死一、二塁でネクストバッターズサークルに立った。その姿に4万を超える大観衆が沸いた。サヨナラ好機に打席に立つ可能性があったが、代打矢野が空振り三振に終わり回らなかった。大谷は「準備はしていました」。2死満塁なら打てばサヨナラ勝ち。走塁面で不安があるだけに、絶好の出場機会だった。チームは延長戦で競り負けて自力優勝の可能性が消滅した。

 試合後、大谷は「出られるなら出たいし、打てるものなら打ちたい。それは誰でもそうだと思う」と話した。試合前にはブルペン入りし、変化球も交えながら捕手を座らせて42球を投げた。人工芝では初めてスパイクでダッシュも行った。投打で試合出場への準備は進めたが、スパイクでのベースランニングなど細かな確認作業は残る。今日25日も代打待機となる可能性は高い。