ラミレス監督は「3番筒香」の狙いを明かした。「4番だと、2死で打席が回ってくるケースが結構、多い。そうなると、なかなか勝負してもらえない。3番なら、1死で回ってくることが多い。後ろにロペスと宮崎がいれば、筒香との勝負を避けられなくなる」。リーグ2位の47四球。絶好調の筒香が歩かされるのはもったいない。右の強打者2枚を後ろに従えることで、相手が逃げられない状況を作り、打点を荒稼ぎさせるシナリオを描いた。

 昨年7月は、日本人タイ記録となる月間16本塁打を放った。筒香の成績と比例してチームは勝ちを重ね、Aクラスに届いた。絶大な信頼を置く4番を動かすという一手。「3番筒香」のお披露目は、明日30日の巨人戦。シーズン折り返しから勝負をかける。【宮下敬至】