金本流のマネジメントで、チームが勢いに乗ってきた。阪神金本監督はこの日の先発メンバーから鳥谷、上本のレギュラー組を外した。この意図を問われ、即答した。「積極的な休養で、前向きな休養。上本もヘロヘロだったので、2連休をあげて、来週の火曜日に万全で臨んでほしい」。鳥谷は鼻骨骨折による途中出場をのぞけば、4月30日の中日戦以来となる温存策だった。7回の打席では左前打で逆転の足がかりを作った。「ありがたいことです。どんな場面でもやるべきことを準備します」と首脳陣の配慮に感謝した。

 夏場に入り、指揮官は大胆な休養作戦を採用している。福留は7月28日からの中日3連戦をすべてベンチスタート。故障明けの西岡にも過度な負担をかけていない。上本と鳥谷は日曜日の休養で、試合のない月曜日とともに2連休を与えられる。「初戦と2戦目を勝てて、3戦目いけそうな感じで落とすというパターンが多かった。どうしてもそういうパターンを消して、3連勝したかったのでよかった」。同一カード3連勝に気合を見せていたが、目先にこだわらず、選手のコンディションを管理。あす8日からの巨人、DeNAと続く首都圏6連戦に万全の態勢を整えた。【田口真一郎】