西武多和田真三郎投手(24)が、球団では08年帆足以来9年ぶりとなる2試合連続完封勝利を飾った。日本ハム18回戦(札幌ドーム)に先発し、121球で5安打無四球。これで7月から自身5連勝となった。決勝本塁打の山川は中部商(沖縄)-富士大(岩手)の先輩。南国沖縄生まれの2人が北の大地で活躍し、2位楽天に1・5ゲーム差と最接近した。

 多和田の球速は最後まで落ちなかった。9回2死一、二塁、この日最速の147キロ直球でカウントを稼ぐと、得意のスライダーで中田を遊飛に打ち取った。「最初は調子が悪かったのでストレートで勝負しようと押していけた。完封よりチームの勝利を第一に考えた」。8回が終わって103球。辻監督は「代わるかと聞いたらニコッとしたから」と続投を決めた。121球は今季最多で、プロ初完封した昨年8月11日日本ハム戦(札幌ドーム)と同じ球数。完封は通算3度目だが、無四球は初だ。