阪神糸井嘉男外野手(36)が延長12回2死から右翼線二塁打を放ち、鳥谷のサヨナラ打を呼び込んだ。

 凡退すれば、引き分けでゲームセットの場面で、勝利への執念を見せた。カウント2-2と追い込まれた直後の5球目。低めにきた112キロのスライダーを、体勢を崩されながらも右翼線に打ち返した。

 「トリが最後に決めてくれて、勝ててよかった。明日もこの勝ちを生かしていきたいです」

 4時間19分の死闘を制したきっかけは、超人の意地だった。