阪神四藤慶一郎球団社長(56)が10日、掛布雅之2軍監督(62)が今季限りで退任することを認めた。この日、午前中に鳴尾浜で会見を開き、正式に発表した。

 「(就任から)2年間やっていただいてファームの育成という部分では、若い選手が成長と挫折的な部分も繰り返しながら、全体としての底上げができて成果があがってきた」

 15年オフに発足した金本新体制の目玉人事で入閣し、若手育成を託されてきた。今季チームは2位につけ、中谷や大山らが成長したが、さらに強化を推し進めるためにも、組織のテコ入れが必要と判断。金本政権が勝負の3年目に改革することになる。

 後任は未定だが「今後のファームについての将来的な展開を考えていくなかで、端的に言うと1つの世代交代を考えていく必要がある。次の指導者に託そうというところ」と四藤球団社長は説明した。

 掛布2軍監督には今後、オーナー付アドバイザーとしての立場での協力を要請している段階だ。