オリックスが、国内FA(フリーエージェント)権を取得した日本ハム中田翔内野手(28)の今オフ獲得に消極的であることが、11日までに分かった。

 オリックス関係者は「勝負強くていい選手であるのは間違いない。ただ、興味があるかないかで言えば、今のところ興味はない。ポジションのこともある」と明言。中田がFA権を行使した場合でも、争奪戦に加わらない可能性が高まった。

 中田が守る一塁にはマレーロ、小谷野、中島ら主力がおり、指名打者も候補者が多いため起用法が難しくなる。また今季2億8000万円(金額は推定)の高額年俸もネックとなっているようだ。福良監督は日本ハムのコーチ時代に中田を指導し、今も厚い信頼を得ている。中田は8月にFA権を取得した際に「まだ全く何も考えていない。今は、そういうことを考える余裕がない」と話すにとどめている。