ロッテ涌井秀章投手(31)が緊急降板した。

 6回、先頭の清水に左前打を打たれた後、左手の親指を気にするしぐさを見せた。治療のため、いったんベンチに下がり、数分後にマウンドに戻った。だが、投球練習を数球行った後、今度は右足を気にした。ここで伊東監督が交代を決断した。

 立ち上がりから抜群の出来で、4回まではパーフェクト。4回1死で松本からこの試合7個目の三振を奪い、通算1500奪三振を達成した。5回0/3、2安打無四球無失点、9奪三振だった。

 降板後、球団を通じ「今日は井口さんの引退試合なので、絶対に勝たなくてはいけない試合。最初から飛ばしていきましたが、ああいう形でマウンドを降りてしまい、申し訳なく思うし、松永に感謝です。とにかく、チームが勝ってくれることだけ。1500奪三振に関しては特にないですが、こういう試合で達成出来たことは良かったのではないでしょか。でも、今日は井口さん。井口さんの試合です。勝って花道を。それだけです」とコメントした。