DeNAは2位が遠のく惨敗を喫した。先発井納が3回に崩壊。阪神投手の能見に安打を許したことがきっかけで、6安打5失点と序盤に勝敗を決した。3回降板を決断したラミレス監督は「能見に打たれたことは、誰が打者だろうが甘く見ちゃいけないといういい例。打たれたら抑えられる投手に代える。投手陣にいいメッセージになったと思う」と厳しい表情だった。

 重い1敗であることは間違いない。阪神と3・5ゲーム差で迎えた一戦。2位浮上には連勝が必須条件だった。前日は9回に追いつかれ無念のドローに「昨日の結果を踏まえると、重要度はさらに増している」と臨んだが、ゲーム差は広がり4・5差。試合のなかった4位巨人とは0差で、巨人とのCS出場をかけた戦いが激しさを増す情勢に「明日勝つだけです」と一戦必勝の姿勢を貫く。

 残り5試合で真価が問われる。今季最終戦中日戦(10月4日)での先発が有力の井納に「打たれたからといってローテを外すつもりはない。また使う」と、変わらぬ信頼を寄せた。総力戦で2年連続CS出場をたぐり寄せる。