阪神が10月2日に高校最多の111本塁打を誇る早実・清宮幸太郎内野手(3年)との面談に臨むことが29日、分かった。すでに10月26日のドラフト会議で1位指名することを明言しており、育成プランなどを含めて熱烈なラブコールを送る。当日は巨人など最大12球団が面談を行う見通しで、希代のスラッガーを巡ってTGバトルが勃発。ライバル球団に負けじと猛虎が誠心誠意、猛アピールする。

 怪物スラッガーに、猛虎の愛を伝える日が決まった。阪神が10月2日、早実・清宮との面談に臨む。球団側の出席者は現時点で未定だが、最高のラブコールを送るため最善の人選を模索する方向だ。

 清宮がプロ入りを表明した22日に、阪神は電撃的にドラフト1位指名を公表した。四藤球団社長が「清宮君はずばぬけた存在。4番、大砲はうちの大きな補強ポイント」と絶賛。複数球団による競合を覚悟の上で決断した。清宮は自身の成長のため、厳しく指導してくれる環境を求めている。金本監督の就任以来、チームは「超変革」のスローガンのもと、筋力トレーニングの充実や豊富な練習量で若手育成に力を注いでいる。自信を持って、育成プランを提示する。

 また、清宮は将来的なメジャー挑戦の意思を明らかにしている。球団幹部は「ポスティング容認ありきではないが、あらゆる可能性を排除しない」と話し、プロ入り後の動向に応じて、柔軟に対応する姿勢を見せている。清宮が求める環境を提供できるはずだ。

 すでにプロ志望届を提出しており、プロ球団との面談は可能だ。当日は最大12球団が面談を実施する見通しで巨人も参戦。清宮の父・克幸氏も同席するとみられている。親子ともに阪神ファンという情報もあり、他球団にはないアドバンテージがある。金本監督も高校通算111本塁打の長打力を高く評価している。球団と現場の方向性が一致しているだけに、ストレートに思いを伝えられる。勃発するTGバトルも不退転の覚悟で挑む。交渉権獲得は抽選の結果次第だが、まずはアピール合戦で優位に立つ。