宮城・仙台育英の西巻賢二内野手(3年)が、地元楽天から6位で指名された。会議開始から約2時間。清宮、中村、安田といった高校ジャパンの仲間が次々と指名されていく。重苦しい雰囲気のなか、「信じて待つ」の言葉通りに大願を成就させた。

 「ほっとしました。何としてもプロになりたかった。ソフトバンクの今宮選手があこがれ。3拍子そろった選手になりたい。全力プレーで皆さんを沸かせる、そういうプレーヤーになりたい」。

 福島・会津若松の小金井小学校6年のとき、楽天ジュニアに選ばれた。同ジュニア出身者では初のNPB入り。「親近感の湧くチーム。ずっと応援していました。藤田さんの守備は常に参考にしていました」。同校の佐々木順一朗監督(57)は「一番いいところに入った。恩返しが顕著にみえる」と地元球団入りを喜んでいた。