清宮、安田、中村ら高校生野手が注目された流れは、藤原恭大(大阪桐蔭)小園海斗(報徳学園)野村佑希(花咲徳栄)に受け継がれる。藤原はU18W杯でチーム2位の打率3割3分3厘、小園はそれを上回る3割7分8厘を記録。日本代表の上位進出に貢献した。W杯にこそ出場していないが野村は夏の甲子園でホームランを2本放ち、一部では「巨人坂本勇2世」の声が上がっている。

 投手は高校生が田中法彦(菰野)柿木蓮(大阪桐蔭)、大学生が鈴木翔天(富士大)甲斐野央(東洋大)漆原大晟(新潟医療福祉大)、社会人が斎藤友貴哉(ホンダ)勝野昌慶(三菱重工名古屋)吉川峻平(パナソニック)など各分野に逸材がそろった。高校生は柿木、山田龍聖(高岡商)らの甲子園出場組以外にも、米倉貫太(埼玉栄)島田直哉(龍谷大平安)など本格派がそろい、大学生は鈴木、漆原など地方リーグの選手に勢いがある。

 社会人は18年の解禁組に絞って紹介したが、斎藤、吉川をはじめ、岡野祐一郎(東芝)生田目翼(日本通運)など完成度の高い本格派が顔を並べ、育成能力の高さを誇っている。(ベースボールライター)