日本野球機構(NPB)と米大リーグ機構(MLB)が行っているポスティングシステムに関する改定交渉が、今オフは現行制度を維持することで大筋合意したと、AP通信が8日(日本時間9日)報じた。同システムを利用してメジャー移籍を目指す日本ハム大谷翔平投手(23)にとって大きな前進となり、いよいよ争奪戦がスタートする。

 ◆契約金 昨年締結されたメジャーの新労使協定では、大谷のような25歳未満の国際FA選手については、球団が厳しい上限を設定されている。多くの球団は上限475万ドル(約5億2300万円)で、中南米出身選手も含めすべての国際FA選手の契約金合計をこの金額に収めなければならないのが基本だが、他球団から国際契約プール金をトレードで獲得することも可能。入団が決まれば球団とはマイナー契約を結ぶことになり、マイナー給料の基本ガイドラインに沿った金額となる見込みだ。