メジャー挑戦を表明した日本ハム大谷翔平投手(23)が12日、投打二刀流を再開した。千葉・鎌ケ谷の2軍施設でのリハビリで、10月に受けた右足首の手術後初めてバットを握り、ティー打撃を行った。「打撃はそんなに負荷はかからない。これからどんどん上がっていくと思います」。約25分間で60スイング。3日前に再開したネットスローに続き、打者での技術練習をスタートさせた。

 けじめの日から、一夜明けた。別れを惜しむように、この日は200人近いファンが詰めかけ、背番号11のユニホーム姿が目についた。11日の表明会見で大谷は「どこかひとつあきらめるということは今の時点では考えていない」と言った。二刀流継続への意思を体現するかのように今オフ初めてバットを持った。来年1月までは鎌ケ谷でリハビリの予定。今後はネットスローなどの「投」とティー打撃などの「打」を、1日交互に取り組んでいく。

 都内の病院で内視鏡による「右足関節有痛性三角骨(足関節後方インピンジメント)除去術」を受け、この日でちょうど1カ月。現在はまだジョギング程度のランニングだが、今後は快調走(ダッシュとジョギングの中間)、ダッシュへと強度を上げていき、徐々に実戦的な動きに入っていく。「また炎症を起こしたりすることがよくない。1日1日やっていく中で、次の日の反応を見て判断します」。メジャー各球団との交渉と復帰へ向けたリハビリを並行して進めていく。世界の頂点を目指す挑戦は始まっている。【本間翼】