燕のゴジラになる。ヤクルトのドラフト1位九州学院・村上宗隆捕手(17)が12日、熊本市内のホテルで仮契約を結んだ。契約金は8000万円、年俸は720万円(金額は推定)で背番号は「55」に決まった。高校通算52本塁打のスラッガーは「55と言えば松井秀喜さん。いずれは自分が55と言われるようにがんばりたい」と意気込んだ。

 球界を代表するアーチストになる。身長187センチ、95キロ。ベンチプレスは110キロを上げ、背筋を中心に鍛えるデッドリフトは200キロの筋力で高校通算52本塁打を放った。本塁打のこだわりは「弾丸ライナーで打ちたい」。橿渕スカウトデスクは「本塁打がスタンドに着くのが早い」とし、ミサイルのような本塁打が魅力だ。背番号55も左の強打者として巨人、メジャーで日米通算507本塁打を放った松井氏のように育ってほしいためと説明した。

 目指すは日本最高記録の年間60本塁打の更新だ。村上は「ホームランを打てるのは魅力。そこ(60本塁打)を目指したい。1番になれるように」と意気込んだ。捕手登録だが、打撃力を生かすために内野手に転向することが濃厚。「1本でも多くホームランが出たら」と痛烈な1発を武器に神宮で暴れ回る。【島根純】