DeNAが交渉解禁日となった16日に、阪神からFA宣言した大和内野手(30)と大阪府内で初交渉に臨んだことが分かった。総額3億円前後の3年契約を用意しているとみられ、まずは速攻で獲得に懸ける熱意を伝えた模様だ。

 国内FA権を行使した大和を巡っては3年契約を準備するオリックス、4年契約で残留要請を続ける阪神と3球団の争奪戦に突入。年俸ベースでは各球団に大きな差はなく、二遊間レギュラー格と位置づけるDeNA、オリックスと、遊撃レギュラーの有力候補と期待する阪神という構図。DeNAは先手を取って本気度を示した形だ。

 高田GMが日本シリーズ敗戦直後に「まだ足りないところはいっぱいある。守りの部分。野手は底上げが必要」と話していた通り、球界屈指の守備力を誇る大和は悲願へ、どうしても必要なピース。それが速攻交渉という形になった。