「NPB AWARDS 2017 supported by リポビタンD」が20日、東京都内で開かれ、最優秀新人(新人王)は、パが西武源田壮亮内野手(24)セは中日京田陽太内野手(23)が選ばれた。

 西武源田が、断トツでパ・リーグの最優秀新人に選出された。有効投票数258のうち、252票を獲得。8勝を挙げた2位のオリックス山岡らを寄せ付けなかった。「1回しか取れない賞なので、すごくうれしいです。フルイニングで出られたことが大きいと思います」と笑顔で話した。

 数々の記録を作った。ルーキーでの全試合出場は2リーグ制後、97年小坂(ロッテ)以来11人目。フルイニング出場は長嶋(巨人)ら4人目の快挙だった。遊撃手としては、2リーグ制後の新人では初めて。155安打は新人歴代3位の好成績だった。

 周囲のサポートに感謝した。両親からは試合の毎朝、LINE(ライン)が届き、スタンプで返信。「言われたくないようなことも言われましたけど、気にかけてくれていたので、喜んでくれると思います」と話した。チームメートや首脳陣からも声を掛けられ、攻守で活躍した。

 来季の目標には1ケタ失策を掲げた。今季は21失策で「監督、コーチから来年は1ケタでと言われている。目標にしたいです」と意気込んだ。「周りからの見る目、基準も上がる。今年以上の成績を残さないといけないです」と決意を込めた。【久保賢吾】

 ▼新人王は京田(中日)と源田(西武)で、両リーグともに遊撃手が受賞。両リーグで野手が新人王を獲得するのは96年の仁志(巨人=三塁手)と金子(日本ハム=二塁手)以来、21年ぶり7度目。同じポジションの野手が受賞したのは初めて。

 ◆MVPと新人王の選出方法 日本シリーズ開幕前までのプロ野球担当記者らによる投票で決まる。今年の有効投票総数はセが286票、パが258票。