プロ1年目を終えたばかりの中日京田陽太内野手(23)が、早くも「生涯ドラゴンズ」宣言だ。2日、故郷の石川・能美市で凱旋(がいせん)イベントに参加し、子どもからの質問にタジタジになった。

 ある少年から「FA権があったらどこの球団に行きたいですか」と問われ、京田は「中日に骨をうずめようと思っている。『ミスタードラゴンズ』と言われるようになりたい。いくらお金を積まれようが、出たくない」とニヤリと笑った。FA権取得は早くても7年後。まだ先のことで当然リップサービスも含んでいたが、いちずな宣言に会場から拍手が起こった。

 来年5月9日には金沢でヤクルト戦がある。今季は地元開催がなかったため、凱旋(がいせん)試合は自身初。「出身チームの子たちを招待できたらと考えている」と、寺井学童野球クラブ、白山能美ボーイズのナインを招待するプランを明かした。壇上では「球場を満員にして、背番号51のユニホームをたくさん着てください。僕も1軍でいられるように頑張ります」とちゃっかり宣伝した。

 チームでは98年川上憲伸以来19年ぶりに新人王を獲得したニューヒーローは今オフ、イベントに引っ張りだこ。この日は金沢市内のホテルで行われた後援会の新人王祝賀会にも出席。つかの間だが、地元ファンと触れ合い英気を養った。故郷石川県からのエールを力に変えて、2年目の飛躍につなげる。【宮崎えり子】