オリックス松葉貴大投手(27)が18日、大阪市内で2度目の契約更改交渉に臨み、現状維持の年俸3650万円でサインした。前回から少しの金額上積みがあったとみられる。今季3勝12敗、防御率4・46とふるわなかったが、自己最多133回1/3を投げたことなどが評価され、ダウン更改を免れた。「3勝12敗は情けない数字。5年間で一番苦しかった。来年はキャンプ初日から監督に、変わったなと思ってもらえるようにしたい」。

 先週は大体大の先輩である上原浩治投手(42=カブスからFA)と3年連続となる合同トレを積んだ。「しっかりしろ」などと励まされた左腕は「たくさんの刺激を受けた時間だった。もっともっと練習しないといけないと痛感した」と話した。

 この日は伊藤もサインし、オリックスは全選手の契約更改が終了。チームは4位と3年連続Bクラスに終わったが、ドラフト1位の山岡が2800万円増の年俸4300万円、同2位黒木が2500万円増の3700万円など、アップ提示も目立った。森川秀樹球団本部長補佐は「(増減の)メリハリはつけた。できる範囲内で高く評価させてもらった」と振り返った。