中日が、ソフトバンクを退団した松坂大輔投手(37)の獲得を検討していることが18日、球界関係者の話で分かった。松坂は現役続行を希望し、移籍先を探している。

 11月にソフトバンク退団が決まって以来、中日は非公式に興味を示していることを松坂に伝えていた。中日森繁和監督(63)は松坂の西武入団1年目に西武でコーチを務めている。

 日本を代表する投手の松坂だが、メジャー時代の11年に右肘のトミー・ジョン手術(靱帯(じんたい)修復手術)を受けて以来、本来の投球を見せられていない。15年に,9年ぶりに日本球界復帰。ソフトバンクと3年12億円(推定)の巨額契約を結んだが、1軍登板は1度だけと苦しんだ。

 横浜高では98年の甲子園大会で春夏を連覇。夏の決勝では京都成章を相手に無安打無得点試合を達成した。98年ドラフトで3球団競合の末に西武入り。1年目の99年に16勝5敗、防御率2・60で最多勝、ベストナイン、ゴールデングラブ賞、新人王を獲得。01年には沢村賞。日本8年で108勝の実績を引っさげ、ポスティング制度を利用して07年にレッドソックスに移籍。同年15勝でワールドシリーズ制覇に貢献。翌08年は18勝3敗の成績を納めた。その後は右肘手術などで低迷した。メジャー通算56勝で、日米通算164勝103敗。183センチ、93キロ。右投げ右打ち。